IBMのSun買収に注視する
ソフトウェア業界に生きるならば、耳をそばだてずにはいられないニュース。今週の場合、それは「IBMがSun Microsystemsの買収交渉を開始した」ニュースでしょう。
やはり、狙いが気になります。computerworldのニュースが興味深かったので、メモします。
「IBMもSunも、クラウド市場においては似たような立場にある」と、Pund-ITアナリストのチャールズ・キング(Charles King)氏は述べる。「簡単に言えば、IBMもSunも基本的には“ITの配管工事業者”なのだ。どちらもインフラの提供を中心に考えている」(同氏)。
キング氏もハウィック氏も、たとえIBMがSunを買収したとしても、クラウド・プロバイダーに対するハードウェアの売り上げに悪い影響はないものととらえている。また両社はこれまで、異なるクラウド・サービス間で相互運用性やオープン性を確立すべきだと強く訴えてきた。
「IBMは、AmazonやGoogleなど、あらゆるクラウド・プロバイダーと協力していくつもりだろう」とハウィック氏は分析する。「IBMは、Amazonに取って代わろうとしているのではない。彼らがフォーカスするのは、クラウド間の相互運用性のさらなる強化や、プライベート・クラウドだ」(同氏)。
ITインフラ系の強化を狙っているのではないか、と言う考え。一理あると思います。
「IBMがSunを買収するとなれば、だれがJavaの所有者なのかはっきりする。Javaが重要なのは、広く普及したプラットフォームの1つだからだ。アプリケーション・サーバはすべてJavaで稼働している」と、Sunに近い情報筋は匿名を条件に語った。
こちらは発言者が明確でない意見ですが、確かにインフラとしてのJavaの所有権の明確などは重要そうですね。
個人的には、Sunが買収したMySQLの扱いがどうなるか、ですね。IBMは、有力なOSSであるMySQLを棄てる事はないとは思いますが、IBMは強力なRDBであるDB2をすでに持っています。資源の二重持ちはしたくないと思うかもしれません。
暫くは注視していきたいです。