米国と日本の報道の差異と日本の報道の偏向について

 はっきり言って、日本語のニュースは体感的に、80%が恣意的に歪められている。それも「全てが等しく同じ方向」に。それを今回は少し実例で紹介する事にする。

 「F22生産継続、大統領に要請=雇用確保など訴え-米議員235人」と言う記事がある。日本語の記事で、そして署名は無い。

 この記事はcor_leonisが紹介していたの目を通した。彼は鋭い観察眼がある。
上記の記事におけるF-22の経済効果120億ドルと、F-22の価格1.4億ドルを、経済効果は1ドル=90円で計算して1兆円とみなし、価格は1ドル=100円で計算して140億円としていることを指摘している。
鋭い。
ただし、日本語の範囲では、との但し書きつきで。

 結論から言うとまだ騙されている。
F-22関連で仕事が出きる人は9万5000人(時事ドットコムの記事では、2万5000人以上、と書かれている…「以上」だから、嘘ではないが…)。
経済効果は1兆円/年で、2011年度までに3兆円(時事ドットコムの記事では、単年度、1兆円としか書かれていない…嘘は言っていないが…)。
そして、F-22は130億円/機(時事ドットコムの記事では、140億円。レートが1ドル=100円なら嘘ではないが…)。

 これが、米国と日本の報道の差異だね。

 ちなみに、2007年8月29日に100機目のF-22が納入され、生産数が20機/年だと言う(wikipedia調べ)。
180機になるのが、その4年後の2011年なのは納得。
議会には381機、つまり+200機といっているので、+20年。
その場合、経済効果は全体で「23兆円」だ。
23兆円の経済効果がある、と何故、書かないか?

 少し、英語の記事を紹介しよう。

 一番早いのが1.の記事。生産に直接的に関わる2万5,000人の従業員間接的に関わる7万人の従業員
そして、”毎年”120億ドルの経済効果。

 2,3もどちらも、9万5,000人の従業員と言っている(95,000jobs)。
「ロッキードのような大企業」で2万5,000人の従業員(25,000 workers)とは補足しているが。
F-22は”毎年”120億ドルだから、1兆800億円の経済効果。
F-22は1機 $1億4000万ドルだから、126億円。
(いずれも1ドル=90円)
上にも述べた通り、経済効果は「毎年」だから、生産数が183機ならば2011年までで、通算で3兆円。
生産数が281機ならば2031年までで通算で23兆円の経済効果だ。

 たぶん、時事の元ネタはこれ。

… the F-22 provides $12 billion annually in national economic activity through 25,000 jobs in 44 states, as well as another 70,000 that are indirectly affected by the program.

の部分だけを引っ張ってきてる。
この記事は「議会は、文化的なジョブの法案を可決する必要がある」と言う主題。
はじめからF-22を叩く気満々の記事だ。
むしろ心地よいまでの偏向報道。

 もう一度いいます。
日本語のニュースは80%が恣意的に歪められています。
それも「全てが等しく同じ方向」に。

 それと、ゲイツはこんな事を言っている。

ざっくり要約するとこんな感じ。

包括的核実験禁止条約に「いつかは」批准するけど、
アメリカは核兵器の信頼性と抑止力を維持し、
備蓄のテストや近代化を行わずに、包括的核実験禁止条約することはできないよ!

 核兵器の開発なら、中国ロビイストのヒラリーからの反発も少ないだろうしね。そのヒラリーのやっていることは、こんな事。

 米ロの核を減らす話し合いをするよ!ということ。
米ロが核を減らすので中国はウハウハ?
核を減らすにもその過程や、それに伴う研究で金を使う、と言うのが上でゲイツの言っている事だと思う。
ヒラリーも中国にいい顔が出来る。

 しかし、F-22生産だと中国はいい顔をしない。
そういうわけで、F-22開発続行は、無いと思う。
ゲイツとヒラリーは核兵器の開発で金を回そうとしているから。

 あまりに時事ドットコムの記事が偏向的でいい加減だったので、怒りに任せて書きなぐってしまいました。
きっと、あとで赤面するタイプの記事です。これは orz
さて、神姫達に癒されてこよう。

神姫のデザイナーの一人であるchoco氏のサイトで痛フォーンなる存在を知ったので、早速「天使型アーンヴァルの痛フォーン」を作るための道具は買ってきたのだ。
市場動向_20090206_痛フォーン素材
実際に手を動かすのは、明日と明後日で何とかしよう。
今日は、貼り付ける画像を考えながらキャッキャウフフして寝る。

This entry was written by Ez-man , posted on 土曜日 2月 07 2009at 12:02 am , filed under 市場動向 . Bookmark the permalink . Post a comment below or leave a trackback: Trackback URL.

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