特許が研究を阻害する現状
「ソフトウェア特許は技術革新のスピードを鈍らせている」–レッドハットCEOが発言
研究者の主な仕事の一つに、自分が考えた技術が、既に特許化されていないかを調べると言うものがある。
Microsoftが特許を回避されるよりライセンス供与することを望んでいるという問題に話が及ぶと、同氏は「責任あるベンダーが、好きこのんで特許を侵害するはずがない。技術革新を尊重する姿勢を維持できるよう、どのような形であれ、回避策をとれるような情報が公開されると良い」と交わした。
まさに、ソフトウエア技術の研究開発者が常に苦しむのは此処。自分が考え出した技術を、既に特許化した人がいるか、いないかが問題となる。製品の有無は関係ないのが痛すぎるところ。
Red Hat自身もソフトウェア特許を申請しているが、これらはあくまでも自己防衛の手段ととらえているという。Szulik氏は、特許は価値あるもので、「アイデアに独自性であれば、それが開発者やそれを支える組織にとって価値あるものであることに疑問の余地はない」と述べた。
吐き気のすることに、迂闊に自分の考えた技術で作った新製品を出しても、特許化だけして(最悪の場合は特許だけ買い取り)製品を作っていない特許ゴロに上前をハネられる。更に悪い場合は、今ある製品よりより良い物を作ったつもりで、それは今の製品より良いものが出たらそれを押さえ込むために特許化だけされており、そのより良い製品をつぶす、という特許の使い方もある。
多くの研究者にとって、特許の存在は利点より害悪の方が多いのが今の現状では無いでしょうか。改善は、その時点で製品化していない特許は無効、の一言でいいんですが…。