日本語変換の雄、キーエンスに下る
XMLDB部会関係などで頻繁にジャストシステム東京研究所に言っていたので、非常に親近感があった会社なので驚いています。
記事によると2008年後半の急速な景気悪化で収益が悪化、万が一の状況を未然に回避するには財務基盤を強化するための措置だそうです。
日本語ワードプロセッサソフト「一太郎」や日本語変換ソフト「ATOK」で有名なあのジャストシステムが、株式会社キーエンスと資本・業務提携を締結したとのこと。ジャストシステムは第三者割当による新株を発行し、これをキーエンスが約45億円で引き受ける形になるそうです。つまり、キーエンスはジャストシステム株の43.96%を持つ筆頭株主になり、ジャストシステムは事実上、キーエンスの傘下になるようです。
キーエンスと言えば、日本屈指の利益率を誇る優良企業でかつ、センサーの大手。
業務提携内容としては、取締役3名及び監査役1名がキーエンスからジャストシステムに派遣され、以下のような感じになります。
その1:ジャストシステムのソフトウェアビジネス伸長のため、キーエンスのビジネスモデル・ビジネスノウハウの導入
その2:キーエンスが持つ市場情報をベースにして、ジャストシステムのソフトウェア技術を付加した新商品の開発・販売
その技術がJustSystemの日本語処理技術と組み合わさるとどうなるのか、興味があります。
実は、私が今の会社に入る前にJustSystemにするか今の会社にするか悩みました。それは大学で研究していた概念検索を扱っていたのが今の会社とJustSystemだったからです。もしも、JustSystemにしていたら、と考えると他人事とも思えません。暫くは状況を注視していきたいと思います。