厳密に間違っているより、大ざっぱに正しい方がマシ

 歴代ノーベル賞の経済学部門の受賞者の大半はアメリカ人です。そして、そのアメリカの経済が破綻寸前です。投資銀行は壊滅し、AIGは国有化、シティグループも政府が株36%買取で実質国営化。挙句、AIGは2008年12月期で純損失992億8900万ドル(大体9兆円。日本の定額給付金に使う額の4.5倍w)を計上。

 そんな状況で、「最先端の経済学って凄いんだぜ!」と言われても失笑を禁じえません。したがって、今さら最先端マクロ経済学が役に立たないと嘆かれても困ります。とは言え、文章が面白かったのご紹介。

不確実性の問題が経済学のコアだと考えたケインズの思想は、そういうノイズは長期的には無視できると考えたフリードマンや新しい古典派に取って代わられたが、この点では経済学はケインズに帰る必要があろう。厳密に間違っているより、大ざっぱに正しいほうがましである。

(強調部分は引用者による)
「厳密に間違っているより、大ざっぱに正しいほうがまし」
良いフレーズです。気に入りました。是非使いたい言葉です。

主に自分に対して、ですが。

This entry was written by Ez-man , posted on 木曜日 3月 05 2009at 12:03 am , filed under 市場動向 . Bookmark the permalink . Post a comment below or leave a trackback: Trackback URL.

One Response to “厳密に間違っているより、大ざっぱに正しい方がマシ”

  • corleonis より:

    >「厳密に間違っているより、大ざっぱに正しいほうがまし」
    頂きましたw

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