蒸気浪漫の本質

 スチームパンクTRPGの特徴とは何か?

 それをはっきりさせねば私がスチームパンクを扱うことは出来ない。
例えば、クトルフの呼び声のようなホラーTRPGなら正気度判定が特徴的だ。
ファンタジーTRPGならダンジョン探検とモンスターとの肉弾戦、
サイバーパックTRPGならばサイバーパーツによる肉体改造とネットダイブ、
スパロボTRPGなら大逆境とロボットバトル、
ガンダムTRPGならば軍事作戦とMS戦闘と宇宙暦の体験、
などが特徴だと思う。

 これは「ギア・アンティーク」で盛り上がれなかった理由の一つだ。
兄弟作「ブルーフォレスト物語」は「さとり」の概念で大いに楽しめたが、
「ギア・アンティーク」は降魔戦車で盛り上がるの精一杯だった。

 で、「罐を温めておいて欲しい」と言われても困るわけだ。
どうもスチームパンク全般で考えても特徴は考えにくいように思われる。
動力が蒸気である、と言う事はルール的特徴には核動力と同じルールで扱えてしまう。
差分機械で演算するにしても、見栄え以外はコンピュータと変わらない。
あとは…時代背景ではなかろうか?

 サクラ大戦1は1923年の東京。関東大震災の暗喩らしい展開(六破星降魔陣)
 サクラ大戦2は1925年の東京。なんらかのクーデタの暗喩?未調査(大正維新)
 サクラ大戦3は1926年のパリ。元ネタ史実は不明。
 サクラ大戦4の年代は不明。元ネタ史実は不明。
 サクラ大戦5は1929年のNY。世界大恐慌の暗喩らしい展開
参考:サクラ大戦年表

大正は1927年で終わりではないか??まぁ、それはいいや。

 この辺りの年代で面白いのは満州ネタですね。
1919年設立の関東軍が1931年に満州事変を起こすにいたる話を扱うと、非常に面白いかもしれない。
 石原莞爾の指示の元に動く人型蒸気部隊とか、日本租界に逃れた愛新覚羅溥儀や婉容あるいはその「許し得ない行為の末に出来た2人の娘」など…
よしよし、罐は温まりそうだ。

This entry was written by Ez-man , posted on 月曜日 7月 10 2006at 02:07 am , filed under TRPG . Bookmark the permalink . Post a comment below or leave a trackback: Trackback URL.

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