天皇制…非常時の保険…があと60年伸びた

 どうも、モバイル庭園は、モバイルする意味をあまり感じない品物の筆頭のような気がします。
 自分が使用すると、コジマンリした庭が自分の貧乏臭さを嫌がおうにも増幅するかもしれません。

 閑話休題

 昨日、秋篠宮妃紀子(39)が皇位継承権3位となる男子を産みました。
此処は一つ、天皇制の無駄について一発ぶって知的エリートで世の中に流されないところを見せるの男の行き方である気もしますが、私の知人たちが幸せに生きる可能性を上げる上で天皇制は有益であるので、喜ぶことにしています。

 はっきり言えば、平和な時代の天皇陛下は「いらない子」です。
彼らは日本国民の平安を祈り、その祭器である三種の神器を護る事が仕事です。
つまらなそうな仕事ですが、実際、つまらないと思います。
なんで、そんなつまらない事をさせておくかと言えば、天皇陛下は「非常時の保険」だから保持はしておきたいが、重要な事をやらせていざと言う時に、「非常時の保険」として使えないとまずから、つまらない仕事をさせるのです。

 「非常時の保険」とは日本が混乱した際に、日本をまとめる為の「旗」であると言うことです。

 混乱に陥った人間が一つの目的のために動くことは非常に難しいです。有能な人間がいても、有能な人間同士で反目しやすく、混乱に陥ったところで、さらに小集団に分裂しては、外国に言いように攻められてしまいます。

 アメリカやイギリスと言った、征服に長けたアングロサクソンはこの技術に非常に長けており、侵略目標に定めた国家を2つに分裂させ、内部で潰し合わせて、弱ったところを乗っ取る分けです。
 イラクでもシーア派とスンニ派がいいように踊っています。
大東亜戦争時もアメリカは中国を国民党と共産党に分けて戦わせていました。
(アメリカがハワイ、フィリピン、日本を征服したのは、中国という広い土地を得るための道すがらに過ぎないと考えられています。日本が凄い勢いで反撃してくるとは予想していなかったようです…)
 各個撃破は戦いの基本です。

 イラクも中国も、中心になるものがありませんでした。
実は日本も、薩摩長州側と幕府側に分かれて潰し合いをする直前でした。
そこで役に立ったのが、「日本人の共通の祭司」たる天皇です。
当時の人は、「とりあえず気に食わない相手でも、天皇の下に付くんだから、しょうがない、自分も天皇の下で動いてやるか」という程度の認識ではあろうと思いますが、ともあれ、力を一つにまとめる事が出来ました。

 ところで、「日本人の共通の祭司」って何だ?
と思う人が多いでしょう。
これは、沖縄から来たか、北海道から来たか、中国から来たか、朝鮮からきたかは判らんが、最初に日本の真ん中あたりを征服してた人間を日本人の祖とした場合において、その人を父系の先祖に持つ人である事を表しています。
日本の考え方では、国民は、この最初の征服者の子供であり、かつその人を「氏神(死んだ事によってなった神様…というより霊的存在。放っておくとと拗ねて祟ったり、煽てるとササヤかな良い事がおきたりするかもしれない。割と無力)」として持ちます。
 その氏神を祭っているのが天皇さんの家な訳です。
 別に偉い訳でも凄い訳でもないです。
オレ達の共通の先祖を祭っている祭司の一族だってだけです。
ただ、「まぁ、先祖は同じだし、協力すっか」ッと言うときは割と良い象徴であるってだけです。

 10~30年後、おそらく中国は台湾に軍事侵攻をする可能性が高いです。
その際に日本が巻き込まれる可能性は非常に高いです。
そこで起きるであろう混乱の時に「日本人の共通の祭司」は、日本人の方向性をまとめる為の良い「旗」になるでしょう。
 これがないと、他の国…例えば、中国に侵略、占領され、大虐殺を受け、苛烈な支配を受けているチベット…のように、日本も多大な被害を受けると思います。
そうなった場合、自分の知人たちもただではすまないでしょうし、生活もめちゃくちゃになるでしょう。
知人たちの生活をまもる、役に立つ旗をまもる為ならば、命を懸けても悪くはないです。
国外に逃げる?知人全てと自分の生活基盤をつれて?
まぁ、はっきり言って無理です。
自分だけなら逃げられるかもしれませんが、妻も子供も親も友も置いて逃げ出した逃亡者を、そもそもどこの国が受け入れてくれるでしょうか?

 そうならないための「非常時の保険」が天皇であり、それを維持する絶好の人物が、昨日生まれた訳です。

 だから、「目出度い」と考えて良いと思っています。
この考えは、左翼的でしょうか、右翼的でしょうか?
判断は付かないです。
一つ判るのは利己主義的だということでしょうかね。

This entry was written by Ez-man , posted on 木曜日 9月 07 2006at 06:09 pm , filed under 市場動向 . Bookmark the permalink . Post a comment below or leave a trackback: Trackback URL.

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